美しい言葉
日本の植物花に由来する美しい言葉
情緒豊かな日本語ならではの表現
あ
🌸青椿(あおつばき)
葉の色が、青々とした椿。
冬でも青々とした葉を茂らす椿
🌸秋草の花(あきくさのはな)
秋に咲く野の花
秋の代表花菊を指すこともある
🌸秋の花(あきのはな)
秋に咲く花
菊の総称(秋の花とされているので)
🌸徒花(あだばな)
むだ花 いたずら花 実がつかない花
季節はずれに咲く花
開花してもすぐの散る命はかない花
🌸雨降り花(あめふりばな)
ホタルブクロやツリガネソウ
つむと雨が降ると言われいてる草
🌸右近の橘(うこんのたちばな)
平安宮内裏の紫宸殿(ししんでん)
の前庭の西側に植えてある橘

🌸梅つ早花(うめつさばな)
冬の梅の花
🌸押し花(おしばな)
花を本、新聞紙や電話帳にはさんで
乾燥させたもの。
🌸遅咲き(おそざき)
遅く咲く品種 同じ種の花の中で
咲く時期が遅いもの
🌸落ち椿(おちつばき)
散り落ちた椿の花
🌸桜乙女椿(おとめつばき)
冬から早春に桃色の花をつける椿
🌸桜花(おうか)
桜の花
戦時中の航空特攻兵器の名前
二度と帰ることはない祖国を後にした
若い特攻隊員の乗るグライダー
か
🌸花影(かえい)
月光に映える桜の花 夜の花のかげ
🌸返り咲き(かえりざき)
狂い咲き 二度咲き
季節外れに再び咲くこと
🌸返り花・帰り花(かえりばな)
季節はずれに再び咲く花
返り咲きの花
🌸顔佳花(かおよばな)
カキツバタ 大変美しい花という意
🌸夏芽(かが・なつめ)
春から夏にかけて成長し
花や枝葉をつくる芽
🌸花客(かかく・かきゃく)
花を見る人 花見客
🌸花間(かかん)
花と花のあいだ
🌸花顔(かがん)
花のように美しい顔
🌸花期(かき)
花の咲く時期 期間
🌸花月(かげつ)
花と月
🌸挿頭の花(かざしのはな)
髪や冠に挿した飾り用の草木
🌸風花(かざはな・かざばな)
晴天に舞う小雪
🌸花神(かしん)
花の神 花の精
🌸花紋(かもん)
花の模様
🌸枯れ尾花(かれおばな)
枯れススキ 枯れたススキが残る様
🌸寒花(かんか)
冬に咲く花
雪の花をそう呼ぶこともある

🌸寒椿(かんつばき)
冬に咲く椿 サザンカに似ている
🌸観梅(かんばい)
梅の花を観賞すること。梅見。
🌸観菊(かんぎく)
菊の花を見て味わい楽しむこと菊見
(きくみ)
🌸気違い花(きちがいばな)
狂花(きょうか)
季節はずれに咲く花。狂い咲き花。
🌸狂い咲き(くるいざき)
季節外れに花が咲くこと
🌸月下香(げっかこう)
チュベローズ
夜咲いて芳香を出す
🌸月下美人(げっかびじん)
サボテン科クジャクサボテン類の
夏の夜直径20~25cmの大輪で
純白の美しい花が咲く芳香もある
🌸繁華(けんか)
花が咲き乱れること14
🌸黄金の花(こがねのはな)
黄金を花にたとえていう言葉
🌸心の花(こころのはな)
人の心の変わりやすさ
人の美しい心
🌸梢の雪(こずえのゆき)
枝の先に咲いている花を、雪に見立てる
🌸木の花(このはな)
木に咲く花 桜の花梅の花の異名
🌸零れ梅(こぼれうめ)
散った梅の花梅の花びらを散らした様子
さ
🌸咲き初める(さきそめる)
花が咲きはじめる。
🌸咲き匂う(さきにおう)
美しく咲き乱れる 匂い咲き誇る
🌸咲き誇る(さきほこる)
華やかに咲いている
🌸咲き乱れる(さきみだれる)
一面に美しく咲いている
🌸咲き渡る(さきわたる)
花が一面に咲く 咲き続けている
🌸左近の桜(さこんのさくら)
平安宮内裏
紫宸殿前庭東側に植えてある桜
🌸残英(ざんえい)
残花 名残り
🌸残菊(ざんぎく)
秋の終わりまで咲き残っている菊
🌸霜の花(しものはな)
降り霜の美しさを花にたとえていう
🌸祝儀花(しゅうぎばな)
祝いの席の花
🌸白玉椿(しらたまつばき)
白い花を咲かせる椿
🌸瑞花(ずいか)
豊年の前兆となる瑞(めでた)い花
🌸捨て子花(すてごばな)
彼岸花
🌸早梅(そうばい)
早咲きの梅
た
🌸高嶺の花(たかねのはな)
遠くから見るだけで手の届かないもの
憧れ 自分にはほど遠いもののたとえ
🌸玉椿(たまつばき)
椿(つばき)の美称
古来長寿の木とされ末長くめでたい
という意味がこめられている
🌸丹花(たんか)
丹(あか)い花 赤い花
美人の美しい赤く唇の形容にも使われる
「丹花の唇」
「丹」は訓読みであか=赤いと読める
🌸探梅(たんばい)
早咲きの梅の花をみつけるために
野山に出かけること
桜頂花(ちょうか)
茎の先端に咲く花
🌸列列椿(つらつらつばき)
並んでたくさん咲いている椿
🌸天花(てんげ・てんけ)
天上界に咲くという
神秘的ですばらしい花天華
🌸天道花(てんとうばな)
四国地方の風習
4月8日の灌仏会(かんぶつえ)に
長い竹竿の先につけて立てる花
高花 八日花
🌸冬至梅(とうじうめ)
冬至のころに咲く、早咲きの梅。
🌸十返りの花(とかえりのはな)
松の花 祝賀に用いる言葉
(1000年に10回花をつける)
🌸時の花(ときのはな)
節に咲く花 季節にあった花
🌸常初花(とこはつはな)
いつも初めて咲いたように美しい花
な
🌸波の花(なみのはな)
花のような白波 女房詞で食塩
🌸匂いの花(においのはな)
咲き残っている花
🌸二月の花(にがつのはな)
桃の花など
🌸残りの菊(のこりのきく)
残って咲いている菊
🌸野花(のばな)
野に咲く花
は
🌸初花(はつはな)
季節にはじめて咲く花
草木にはじめて咲く花
桜を指すこともある
🌸花菖蒲(はなあやめ)
アヤメの異称 同じ字花菖蒲
(はなしょうぶ)園は別の花
🌸花色(はないろ)
花の色 はなだ色(薄い藍色)
🌸花笑み(はなえみ)
花が咲くこと
つぼみがほころび咲き始めること
人が微笑む顔を咲いた花に例えた
🌸花帰り(はなかえり)
新婦の初めての里帰り
🌸花氷(はなごおり)
花を入れて凍らせた氷
🌸花心(はなごころ)
花を咲かせようとする心
華やかな心 浮気心(別意)
🌸花言葉(はなことば)
花に意味をもたせたもの
🌸花盛り(はなざかり)
花が盛んに咲いている様
女性のもっとも美しい年ごろ
娘ざかり お年頃
🌸花逍遥(はなしょうよう)
花見しながら歩く様
🌸花薄(はなすすき)
穂の出て花が咲いたススキ尾花
🌸花園(はなぞの)
美しい花が一面に咲き乱れる場所
庭園 花畑
美しい女性が沢山いる場所
🌸花橘(はなたちばな)
花が咲いている橘(たちばな)
🌸花疲れ(はなづかれ)
花見で疲れる様
🌸花椿(はなつばき)
椿の花 花のついた椿
🌸花妻(はなづま)
萩 花のように美しい妻
🌸花摘み(はなつみ)
野原で草花を摘むこと
🌸花錦(はなにしき)
花が美しく咲く様子
🌸花の兄(はなのあに)
梅 花兄(かけい)他の花より早く咲くため
🌸花の浮橋(はなのうきはし)
散った花びらが水の上に敷きつめられ
対岸まで届く様
浮き橋に見立てている言葉
🌸花の弟(はなのおとと)
菊 他の花に遅れて咲く
🌸花の顔(はなのかんばせ)
花の姿 花のように美しい顔。
🌸花の顔(はなのかんばせ)
花の姿 花のように美しい顔。
🌸花の鏡(はなのかがみ)
池の水に花の影が映る様
🌸花の陰(はなのかげ)
花の咲いている木の下のかげ
花陰(かいん)
🌸花の雫(はなのしずく)
花の露(はなのつゆ)
花から落ちる露(つゆ)雫
🌸花の姿(はなのすがた)
花の様子 花のように美しい姿
🌸花の波(はなのなみ)
散った花が浮かぶ波
沢山の花が波のように咲き誇る様
🌸花の父母(はなのふぼ)
雨が草花を育てている意
🌸花の都(はなのみやこ)
都の美称 美しい都
花が咲いている都
🌸花の雪(はなのゆき)
白く咲いた花
🌸花恥ずかしい(はなはずかしい)
ういういしくて美しいこと
🌸花見鳥(はなみどり)
ウグイス
🌸花娘(はなむすめ)
年ごろの娘
🌸花紅葉(はなもみじ)
桜や紅葉 春秋の美しい景色
花のように美しい紅葉
🌸晩花(ばんか)
遅咲きの花
🌸万花・万華(ばんか)
たくさんの花 いろいろな花
🌸晩菊(ばんぎく)
遅咲きの菊
🌸飛英(ひえい)
花びらが散ること
🌸彼岸花(ひがんばな)
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
彼岸の頃咲く美しい花
見た目の妖艶さから死人花
捨て子花という呼び名もある
🌸不香の花(ふきょうのはな)
雪の異名 匂いのしない花
🌸藤波・藤浪(ふじなみ)
藤の花が風で波の動くように
揺れる様子
🌸冬椿(ふゆつばき)
冬に咲く早咲きの椿
🌸芳魂(ほうこん)
花の精 魂 美しい魂

ま
🌸増す花(ますはな)
よりすぐれた花 より好きなひと
🌸松の花(まつのはな)
松の木の花 長寿の象徴
🌸真椿(まつばき)
椿の美称
🌸豆の花(まめのはな)
豆類の花 エンドウやソラマメ
花豆の花
🌸深山嫁菜(みやまよめな)
キク科の多年草
🌸群菊(むらぎく)
菊の群生
🌸名花(めいか)
美しい花 名高い花 美しい人
🌸餅花(もちばな)
正月飾り
色つけした小さく丸めてたもちを
枝につけたもの 豊作祈願
🌸藻の花(ものはな)
藻類の花
夏につける湖面に咲く花
🌸盛り花(もりばな)
カゴなどに花を活けること
や
🌸雪の花(ゆきのはな)
降る雪を花びらに例えた言葉
木の枝に積もった雪を
咲いた花に見立てた言葉
🌸雪花(ゆきばな)
雪を花にたとえていう言葉
🌸妖花(ようか)
妖しいく美しい花
妖艶な美しい人